更新日 2025.07.08WEB基礎知識
Webアクセス解析の基礎:データから何が見える?
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Webサイトを運営する際、「ただ作って終わり」ではビジネスの成長は見込めません。重要なのは、「どのようなユーザーがサイトを訪れ、どこで興味を持ち、離脱しているのか」を把握することです。そのために必要なのが「Webアクセス解析」です。 このコラムでは、Webアクセス解析の基本概念から重要な指標の意味、そして集めたデータを「具体的にサイトへどう落とし込むのか、ビジネスの目標達成にどう活用するか」を分かりやすく解説します。
Webアクセス解析とは? なぜ今、これが必要なのか?
Webアクセス解析とは、Webサイトのユーザー(訪問者)に関するデータを収集・分析し、サイトのパフォーマンスやユーザー行動を数値で把握する手法を指します。Google Analytics(GA4)やAdobe Analyticsなどの専門ツール(解析ツール)を用いるのが一般的です。
アクセス解析を行うことで、次のような情報を得られますこのアクセス解析がなぜ重要なのか、それはWebサイトを「育てる」ために不可欠だからです。データに基づいた分析を行うことで、以下のような重要な情報を得られます。
このアクセス解析がなぜ重要なのか、それはWebサイトを「育てる」ために不可欠だからです。データに基づいた分析を行うことで、以下のような重要な情報を得られます。
- サイト訪問者のペルソナ:サイト訪問者の基本情報(年齢、性別、地域、使用デバイスなど)
- 流入経路の特定:ユーザーがどこからサイトにたどり着いたか(検索エンジン、SNS、広告、他サイトからのリンク、直接入力など)
- サイト内での行動パターン:閲覧したページとその順序、ページごとの滞在時間、クリック状況
- コンテンツへの反応:どのコンテンツがよく読まれているか、あるいはすぐに離脱されているか(直帰率やスクロール深度、離脱率など)
- 目標達成状況(コンバージョン):資料請求、問い合わせ、商品購入といった、設定した目標がどのくらい達成されているか
これらのデータを総合的に分析することで、「Webサイトのどこに課題があり、何を改善すれば良いのか」という具体的なヒントを得られます。単なる勘や経験に頼るのではなく、客観的なデータに基づいて、マーケティング施策の効果検証やSEO対策の効果測定、UI/UX改善、そしてビジネス目標の達成へと繋げることが可能になります。
Webアクセス解析で見るべき主要指標
アクセス解析には数多くの指標が存在しますが、まずは以下の基本的なものをいくつか紹介します。
これらの数値から、Webサイトの状態やユーザー行動の傾向が見えてきます。
1. ユーザー数
Webサイトを訪問したユニークな訪問者の数です。同じ人が複数回訪問しても、1ユーザーとしてカウントされます。この指標は、サイトのリーチや規模感、認知度を把握するためのも基本的な数値です。
2. セッション数
訪問者がサイトに訪れた回数(アクセスした回数)を指します。例えば、同じ人が1日に3回訪問した場合、3セッションとしてカウントされます。ユーザーの再訪問の頻度や、サイトへの関心の高さなどの推測する手がかりになります。
3. ページビュー数/表示回数(PV数)
ユーザーがサイト内で閲覧したページの総数です。Webサイト内のさまざまなコンテンツが、どのくらい活発に閲覧されているかを示します。PV数が多ければ多いほど、ユーザーがサイト内を回遊し、多くの情報に触れていることを示唆します。
4. 直帰率
サイトに訪問して最初のページだけを見て、他のページに移動せずに離脱したセッションの割合を指します。直帰率が高い場合、ランディングページ(LP)のコンテンツがユーザーの期待と異なっていたり、情報が不足していたり、導線が分かりにくいなどの改善点がある可能性を示唆します。
5. エンゲージメント率
近年主流となっているGoogle Analytics 4(GA4)では、直帰率よりも「エンゲージメント率」が重視されます。これは、10秒以上の滞在、2ページ以上の閲覧、コンバージョンイベントの発生など、ユーザーがサイト内で何らかの「エンゲージメント(関与)」を示したセッションの割合です。エンゲージメント率が高いほど、ユーザーがサイトに対して積極的に関わっていると判断できます。
6. コンバージョン率(CVR)
サイト訪問者が目標例:商品の購入、問い合わせフォームの送信、資料ダウンロードなど)を達成した割合です。Webサイトがビジネス目標の達成にどれだけ貢献しているかを測る最も重要な指標の一つであり、最終的な成果に直結します。
アクセス解析データをビジネス成果に繋げる活用術
集めたデータは、ただ眺めているだけでは意味がありません。具体的なサイト改善やマーケティング施策へと繋げてこそ、その価値を発揮します。ここでは、データを活用してWebサイトを改善し、ビジネス成果を高める方法をいくつかご紹介しますします。
1. 人気ページをさらに活用し、成果に繋げる
アクセス数が多く、ユーザーの滞在時間が長いページは、訪問者にとって魅力的で価値のあるコンテンツがあることを意味します。
- 改善策: 人気ページ内に、問い合わせボタン、資料ダウンロードへの導線、関連サービスの紹介バナーなど、目標となるCTA(Call To Action:行動喚起)を設置したり、より目立つように配置し直すことで、すでに高い関心を持つユーザーを次のアクションへと効果的に誘導できます。
2. 離離脱率・直帰率が高いページを改善する
ユーザーが途中でサイトから離れてしまうページが分かれば、その原因を特定し、内容を改善できます。
- コンテンツの問題::読み込み速度が遅い、情報が古すぎる、内容が期待と異なる、読みにくい(文字が小さい、改行がない)など。
- デザインやUI/UXの問題: 導線が分かりにくい、ボタンが見つけにくい、モバイル対応が不十分など。 これらの原因に応じ、コンテンツのリライト、表示速度の改善(Core Web Vitals対策)、分かりやすいデザインへの変更、適切な内部リンクの設置などを実施します。
3. 流入経路を分析、集客を強化
ユーザーがどの経路(検索エンジン、SNS、広告、メルマガなど)からWebサイトに訪問しているかを把握することは、効果的な集客戦略を立てる上で不可欠です。
- 改善策: 例えば、特定のキーワードからの自然検索流入が多い場合は、そのキーワードに関連するコンテンツをさらに強化したり、関連するロングテールキーワードを狙った記事作成に注力する戦略が考えられます。
アクセス解析ツールの選び方
Webアクセス解析を行うためには、適切なツールを選ぶことが重要です。代表的なツールを以下に紹介します。
- Google Analytics(GA4): 無料で利用でき、Googleが提供するWebサイト分析の標準ツールです。ユーザー行動に関する幅広い指標を分析できるため、多くのWebサイトで活用されています。
- Adobe Analytics: 主に大規模な企業向けの高機能な有料ツールです。複雑な分析やカスタマイズが可能で、エンタープライズレベルのデータ分析に対応しています。
- Google Search Console::厳密には「アクセス解析ツール」というよりも、Google検索におけるWebサイトのパフォーマンスを測定・改善するための無料ツールです。キーワードごとの検索表示回数やクリック数、検索順位などを分析でき、SEO対策の効果を検証する上で非常に重要です。
自社の目的や予算、サイト規模に合わせて最適なツールを選び、効果的に活用していきましょう。
まとめ
Webアクセス解析は、単なるデータ収集作業ではありません。サイトの改善やビジネス目標達成のための重要な手段です。基本的な指標の意味を理解し、Google Analyticsをはじめとするツールを積極的に活用することで、Webサイトの訪問者のニーズを深く理解し、それに応える形で訪問者のニーズに応えるサイトを作っていきましょう。
スキップの取り組み
スキップでは多くのお客様のサイトをお預かりし、アクセス解析の実施から、その分析結果を元にした具体的な施策のご提案、そしてその後の改修・改善まで一気通貫で対応しています。
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