更新日 2025.07.29WEB基礎知識

WEB担当者必見!便利な拡張機能

  • SEO
  • WEB制作
  • アクセス解析
  • サイトリニューアル

日々のWeb制作やサイト運用、アクセス解析の業務で「もっと効率よく進めたい」「精度の高いデータで分析したい」と感じていませんか?
そんなWeb担当者の強い味方となるのが、ブラウザ拡張機能です。
この記事では、株式会社スキップでも実際に活用している、業務効率をアップさせる便利なブラウザ拡張機能を紹介します。プライバシー設定(オプトアウト)からスクリーンショット、競合分析(シミラーウェブ)、そしてサイトの構造確認やレスポンシブデザインのチェックまで、用途別に具体的なツールとその活用法を分かりやすく解説します。

プライバシー&トラッキング管理(オプトアウト)でデータ精度を高める

WebサイトにGoogle Analyticsなどのアクセス解析ツールを導入することは、サイト改善のために不可欠です。しかし、制作者や関係者のアクセスまでがカウントされてしまうと、正確なデータ分析ができなくなり、誤った改善策に繋がる可能性があります。

正確なユーザー行動データを取得し、効果的なWeb戦略(SEO施策)を立てるためにも、自身のアクセスを除外できる「オプトアウト機能」の活用は重要です。

Google Analytics Opt-out Add-on

【特徴】

  • 自社サイトの正確なデータ解析を可能に
    この拡張機能を導入することで、自社メンバーや関係者のアクセスがGoogle Analyticsに計測されなくなり、純粋なユーザーの行動データのみを収集できるようになります。これにより、より精度の高いデータ分析が可能となり、効果的なサイト改善策を見つけ出すことができます。
  • クライアントワークの際も計測データを汚さない
    クライアントのWebサイト制作や運用に携わる際にも、自身のアクセスがクライアントのGoogle Analyticsに記録されるのを防げます。これにより、クライアントの貴重なアクセスデータを汚すことなく、公正な分析環境を保てます。

スクリーンショット&画面キャプチャでスムーズな情報共有

Webデザインのレビューや修正依頼を行う際に、テキストだけでは伝わりにくいことも多々あります。そんな時、スクリーンショットに直接注釈を入れてクライアントやチームに共有することで、認識のズレを防ぎ、円滑なコミュニケーションを促せます。

通常のスクリーンショットでは、スクロールが必要な長いページ を一度に撮影できませんが、専用の拡張機能を使えば 1クリックでフルページキャプチャが可能です。クライアント向けの使い方マニュアルや、デザインのプレゼン資料を作る際にも、スクリーンショットツールは必須のアイテムとなります。

FireShot

【特徴】

  • ページ全体のスクリーンショットが撮れる
    ウェブページの表示されている部分だけでなく、スクロールが必要な長いページ全体を一枚の画像としてキャプチャできます。これにより、全体のレイアウトやコンテンツの流れを一目で確認・共有できます。
  • 選択範囲・表示範囲のみのキャプチャも可能
    特定の要素や表示されている画面のみを切り取ってキャプチャすることも可能です。これにより、必要な情報だけをピンポイントで共有したい場合に便利です。
  • 多彩な保存形式に対応(PNG / JPEG / PDF / クリップボード)
    キャプチャした画像を様々な形式で保存できるため、用途に応じて使い分けが可能です。例えば、PDF形式で保存すれば、報告書に添付したり、印刷して配布したりする際にも役立ちます。

競合分析&サイト情報チェックで戦略を立てる

Web制作において、自社やクライアントのサイトだけでなく、競合サイトの状況を把握することは重要です。競合がどのような技術を使っているのか(技術スタック:使われているCMS、フレームワーク、広告ツール)、どの国や地域からの訪問が多いのか、どんなデバイスで使われているのかといったデータを取得することで、最適な技術選定や効果的なデザイン・コンテンツ戦略を提案できるようになります。

競合調査で得たデータに基づいた説得力のある提案ができるため、クライアントにとって有益なWebサイト構築が目指せます。

SimilarWeb - Website Traffic Sources and Ranking

【特徴】

  • 競合サイトのトラフィック推移、流入元、訪問者の地域情報をチェック
    競合サイトがどのくらいのアクセス数を獲得しているのか、どの経路(オーガニック検索、SNS、広告など)から流入しているのか、そしてどの国や地域からの訪問者が多いのかといった詳細なトラフィックデータを把握できます。これにより、競合のマーケティング戦略を分析し、自社の施策に活かせます。
  • ユーザーの滞在時間、直帰率などの指標も確認可能
    トラフィック量だけでなく、訪問者のサイト内での行動(平均滞在時間や直帰率など)も確認できます。これは、競合サイトのコンテンツやユーザー体験の質を推測する上で役立つ重要な指標です。
  • BtoBマーケティングで市場調査に活用
    特定の業界や市場における競合優位性や、市場のトレンドを把握するための市場調査ツールとしても活用できます。BtoBマーケティング戦略立案に欠かせないデータを提供します。

BuiltWith Technology Profiler

【特徴】

  • Webサイトで使われているCMS、フレームワーク、広告ツールを分析
    特定のWebサイトがどのCMS(例: WordPress, Shopify)、どのWebサーバー技術、どんな広告ツールや解析ツールを使っているのかを詳細に分析できます。
  • 競合サイトの技術スタックを把握し、最適な技術選定に役立つ
    競合が採用している技術を把握することで、自社のWebサイト制作において、費用対効果の高い技術選定や、新たな技術導入の検討に役立てることができます。クライアントへの提案時にも、具体的な根拠を示せます。

Wappalyzer - Technology Profiler

【特徴】

  • サイトで利用されているCMS、JavaScriptライブラリ、解析ツールを特定
    BuiltWithと同様に、アクセスしているWebサイトの技術情報を素早く特定できるツールです。よりシンプルで直感的なインターフェースが特徴です。
  • 競合サイトの技術構成を素早くチェック
    ワンクリックでそのサイトがどんな技術で構築されているか、どんな外部サービスを利用しているかなどを瞬時に確認できるため、競合調査の効率を大幅に向上させます。

HTML・CSS・構造確認でサイト品質を高める

Webサイトの見た目だけでなく、内部のコード品質や構造は、SEOやアクセシビリティ、パフォーマンスに大きく影響します。これらの拡張機能を使うことで、Webサイトの健全性を素早くチェックし、改善に繋げることができます。

Lighthouse

【特徴】

  • ページのパフォーマンス、SEO、アクセシビリティをチェック
    Googleが提供するWebサイト品質診断ツールで、ページの読み込み速度、SEOの最適化状況、誰にとっても使いやすいアクセシビリティ、セキュリティなど、多岐にわたる項目を自動で診断し、スコア化してくれます。
  • 具体的な改善点を提案してくれる
    診断結果は数値だけでなく、「どこを、どのように改善すれば良いか」を具体的なアクションプランとして提案してくれます。これにより、Web担当者は効率的にサイトの課題を解決できます。

Web Developer

【特徴】

  • HTML、CSS、JavaScriptの検証をブラウザ上で簡単に実行
    WebサイトのHTML構造、適用されているCSSスタイル、JavaScriptの動作などを、ブラウザ上で簡単に検証・編集できる開発者向けの多機能ツールです。
  • レスポンシブデザインのテストや画像の非表示機能あり
    デバイスの表示サイズを変更してレスポンシブデザインをテストしたり、画像を一時的に非表示にしてテキスト情報を確認したりと、デバッグや検証作業を効率化する様々な機能が備わっています。
  • フォームのオートフィル無効化、リンクの強調表示など、多機能
    フォームのテストを容易にしたり、サイト内のリンクの種類を色分けして表示したりするなど、日々のWeb制作・運用の細かなニーズに応える豊富な機能があります。

WhatFont

【特徴】

  • ページ上のフォント情報を簡単に取得
    Webサイト上で使われているフォントの種類が知りたい時に、カーソルを合わせるだけでフォントファミリー、サイズ、カラー、行間など、詳細な情報を瞬時に表示してくれます。
  • デザインやコーディングの参考に
    競合サイトや参考サイトのデザインで魅力的なフォントが使われている際に、その情報を素早く把握できるため、自社のデザインやコーディングの参考として非常に役立ちます。

レスポンシブデザイン&デバイスチェックで表示最適化

現代のWebサイトは、PC、スマートフォン、タブレットなど、さまざまなデバイスで適切に表示されることが必須です。手元にすべての実機がなくても、拡張機能を使うことで、これらのデバイス(スマホ、タブレットなど)ごとの表示や動作について、ある程度の検証が可能となります。

Responsive Viewer

【特徴】

  • さまざまなデバイスの画面サイズを一括で表示
    一つのウィンドウ内で、iPhone、Android、iPadなど、複数の異なるデバイスの画面サイズで同時にサイト表示を確認できます。
  • レスポンシブデザインの動作確認が素早くできる
    これにより、それぞれのデバイスでのレイアウト崩れや文字サイズ、要素の配置などを一目で比較検証でき、レスポンシブデザインの動作確認を効率的かつ網羅的に行えます。

Window Resizer

【特徴】

  • 指定したデバイスサイズごとにウィンドウサイズを変更
    ブラウザのウィンドウサイズを、あらかじめ設定されているモバイル、タブレット、PCなどの代表的なサイズに瞬時に変更できます。
  • モバイル・タブレット・PCのレスポンシブチェックに最適
    特定のデバイスでの表示を個別に確認したり、デザインの微調整を行ったりする際に非常に便利です。開発中のレスポンシブチェックをスムーズに進められます。

まとめ

Webサイトの制作や運用において、ブラウザ拡張機能は業務効率を向上させ、より高品質なサイト制作をサポートする強力なツールとなります。
今回ご紹介した機能以外にも、Web担当者のニーズに応える多種多様な拡張機能が存在します。これらのツールを賢く活用することで、日々の業務を効率化し、分析の精度を高め、クライアントにとって最適なWebサイト構築を目指しましょう。

私たち株式会社スキップは、Webサイト制作・運用において、今回ご紹介したようなツールを活用しながら、お客様のビジネス成果に直結する最適なWeb戦略をご提案しています。Webサイトに関するお悩みや、ご相談があれば、ぜひお気軽にお問い合わせください。

執筆者

かたやまさん(サポートスタッフ)

サポートスタッフではありますが、サイトディレクションも行うメインスタッフです。

趣味:愛犬との散歩、手芸

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